診療支援
診断

化膿性骨髄炎
Pyogenic Osteomyelitis
松下 和彦
(聖マリアンナ医科大学客員教授・整形外科学)

頻度

ときどきみる〔小児の場合,高所得国では人口10万対年間8(Ochsner J 19: 116-122, 2019)〕

診断のポイント

【1】悪寒,戦慄,発熱などの全身症状,および局所の熱感,発赤,腫脹などの所見。

【2】白血球数,CRP値,赤沈値などの炎症マーカーの上昇。

【3】MRIでの骨髄浮腫像。

【4】細菌培養での細菌の同定。

症候の診かた

【1】急性骨髄炎:悪寒,戦慄,発熱などの全身症状,および局所の熱感,発赤,腫脹などの所見を呈する。

【2】慢性骨髄炎:急性骨髄炎にみられるような全身,および局所の炎症所見は軽微である。瘻孔を形成して排膿を繰り返している場合が多い。瘻孔が閉じると全身,局所の炎症所見は増悪して膿瘍を形成し,再び瘻孔を形成する。

検査所見とその読みかた

【1】血液所見:炎症マーカーのうちCRP値,赤沈値の感度が高いとされるが,特異度は低い(Pediatr Infect Dis J 3

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください