診療支援
診断

原発性悪性骨腫瘍
Primary Malignant Bone Tumors
川島 寛之
(新潟大学大学院教授・整形外科学)

頻度

あまりみない

GL

原発性悪性骨腫瘍診療ガイドライン2022

診断のポイント

【1】骨肉腫,軟骨肉腫,Ewing肉腫が大部分を占める。

【2】骨肉腫,Ewing肉腫は10~20歳台に好発し,軟骨肉腫は30歳台以降に好発。

【3】骨肉腫は長管骨の骨幹端(特に膝関節周囲)に好発し,軟骨肉腫やEwing肉腫は骨盤や長管骨の骨幹に好発。

【4】数週~数か月かけて持続または増悪する疼痛や病的骨折で発症。

【5】局所の腫脹,熱感,発赤を伴うこともある。

症候の診かた

【1】疼痛:外傷などの誘引なく疼痛が出現することが多い。症状は増悪傾向で,初期の運動時痛から徐々に安静時痛に変化する。比較的軽微な外傷により病的骨折が生じて,突然強い疼痛が生じることもある。

【2】腫脹:上記と同様に明らかな誘因がない腫脹を認めることがある。腫瘍が骨外へ進展し,骨外腫瘤を形成した際には弾性硬~硬い腫瘤を触知する。

【3】熱感:局所の炎症を生じ

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