診療支援
診断

骨粗鬆症・骨軟化症
Osteoporosis and Osteomalacia
宮腰 尚久
(秋田大学大学院教授・整形外科学)

[Ⅰ]骨粗鬆症

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骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版

診断のポイント

【1】わが国では,骨粗鬆症患者は1,590万人いると推定されている。

【2】診断は,原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)(表1)に準じて行う。

【3】この診断基準は,あくまでも原発性の骨粗鬆症の診断に使用するべきものである。したがって,この診断基準を用いる前に,続発性の骨粗鬆症や,骨軟化症などの骨粗鬆症以外の低骨量を呈する疾患をあらかじめ鑑別しておかなければならない。

緊急対応の判断基準

 以下は緊急対応の対象となる。

【1】脊髄や馬尾・神経根の圧迫によって麻痺を呈する椎体骨折。

【2】大腿骨近位部骨折。

症候の診かた

【1】低骨密度だけでは無症状のことが多い。

【2】骨粗鬆症による椎体骨折の3分の2は外傷歴がなく生じるため注意が必要である。

【3】身長の低下は椎体骨折の存在を示唆する。若いときからの身長低下が

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