頻度
よくみる
診断のポイント
【1】若年男性のオーバーヘッドスポーツ選手,女性の楽器演奏者。
【2】20歳台~50歳までの一般男女で上肢をよく使う職業。
【3】不定愁訴様の上肢のしびれ,痛み,だるさなど。
【4】鎖骨上窩部,斜角筋部,小胸筋部,四辺形間隙部などの明らかな圧痛。
【5】日常生活動作のなかで上肢挙上肢位での症状の増悪。
【6】WrightテストあるいはRoosテスト(1分以内)が陽性。
【7】超音波検査で鎖骨下動脈血流の途絶所見。
【8】鎖骨下動脈造影検査での狭窄または途絶所見。
症候の診かた
【1】問診時に挙上動作に関連する症状の発現を聴取する(洗髪,ドライヤーでの困難さなど)。
【2】発症部位:頸部から肩甲帯および上肢にかけて広範囲に及ぶことが多いが,肩や肘関節のみの疼痛を訴えることもある。
【3】自律神経症状:頭痛やめまい,立ちくらみなどの症状を併発することも少なくない。
【4】圧迫型症状:挙上位で