今日の診療
診断

脊椎の感染症(化膿性脊椎炎)
Pyogenic Spondylitis
山根 淳一
(けいゆう病院・整形外科部長(神奈川))

頻度

ときどきみる

診断のポイント

【1】易感染宿主(compromised host):高齢者,糖尿病,腎不全,肝機能障害,長期ステロイド投与,悪性腫瘍,アトピー性皮膚炎など。

【2】腰背部痛,頸部痛などの疼痛:頻度は腰椎60%,胸椎30%,頸椎10%程度といわれている。

【3】発熱:約60%の患者に認められる(J Bone joint Surg Br 87: 1454-1458, 2005)。

【4】炎症反応高値。

【5】画像所見:MRIが最も鋭敏,X線,CTなど。

緊急対応の判断基準

【1】全身状態は敗血症に準ずる。

【2】硬膜外膿瘍や骨破壊にて脊髄神経麻痺や尿閉などの膀胱直腸障害が出現した際には緊急手術が必要となるため,自施設で手術が困難な場合は高次医療機関へ転送する。

症候の診かた

【1】疼痛:腰背部痛,頸部痛など罹患部の疼痛を訴え,同部位の叩打痛を認めることが多い。激しい疼痛や脊柱不撓性を示すことが多

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