診療支援
診断

頸椎症性ミエロパチー
Cervical Spondylotic Myelopathy
土井田 稔
(岩手医科大学主任教授・整形外科学)

頻度

ときどきみる

診断のポイント

【1】50歳以上の発症が多い。

【2】上肢・下肢のしびれや感覚障害。

【3】手指巧緻運動障害や歩行障害。

【4】深部腱反射の亢進やHoffmann徴候,Trömner徴候,Babinski徴候。

【5】頸椎単純X線側面像の発育性脊柱管狭窄や変性性変化(後方骨棘形成など)。

症候の診かた

【1】Myelopathy hand:手指の素早い把握動作と伸展や内転・外転動作が障害される。

【2】Finger escape sign:小指,環指,中指の内転および伸展の障害。

【3】10秒テスト:10秒間に手指の把握と伸展動作を可能な限り行わせ,20回未満であった場合は異常とされている。

検査所見とその読みかた

【1】頸椎単純X線中間位側面像

❶頸椎側面像にて脊柱管前後径を計測し,発育性脊柱管狭窄(12mm以下),頸椎の変性変化(骨棘形成など)があれば頸髄症の原因となりうる。

❷脊柱管椎体比(T

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