診療支援
診断

腰椎椎間板ヘルニア
Lumbar Disc Herniation
相澤 俊峰
(東北大学大学院教授・整形外科学)

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腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)

診断のポイント

【1】自覚症状,神経学的所見を裏付けるMRIでのヘルニアの存在が必須である。

【2】下位腰椎(L4/5,L5/S)では下肢伸展挙上テスト(SLRT:straight leg raising test),上位腰椎では大腿神経伸展テスト(FNST:femoral nerve stretching test)が陽性のことが多い。

【3】筋力低下や知覚障害がない場合には,皮節(デルマトーム)に沿う疼痛領域の存在が参考になる。

緊急対応の判断基準

 急性馬尾症候群で激烈な腰下肢痛,および尿閉を呈している場合には緊急手術が必要である。専門医や手術可能な施設へ紹介する。

症候の診かた

【1】腰殿部痛で発症し,その後に片側下肢のしびれや疼痛が出現するのが典型的だが,腰殿部痛と下肢痛がほぼ同時に発生するものや,腰殿部痛か下肢痛の一方が

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