頻度
よくみる(令和3年度の公益財団法人スポーツ安全協会の統計データでは膝が9.9%,下腿,足関節,足部で27.9%の発生頻度が報告されており,スポーツ人口の増加に伴い,膝,足関節,足部のスポーツ障害は3割を超えており,頻度が高いことがうかがえる)
診断のポイント
【1】外傷の場合は受傷機転が,スポーツ障害の場合はそれぞれのスポーツ競技における動作の特徴が重要であるため,競技種目の聴取が診断を進めるうえで非常に重要である。
【2】疼痛を生じる動きを十分に評価することも重要である。
症候の診かた
膝・足部のスポーツ障害では疼痛・不安定性が主な愁訴となる。また,腫脹,関節可動域制限を生じることもある。
【1】膝関節
❶血腫:前十字靱帯損傷,膝蓋骨脱臼,関節内骨折,半月板損傷。
❷圧痛
●関節裂隙(→半月板損傷)
●大腿骨顆部〔→離断性骨軟骨炎や骨軟骨損傷(離断性骨軟骨炎は基本的に漠然とした痛みを生じることが多く,