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接触皮膚炎診療ガイドライン2020
【1】接触皮膚炎とは,外来性の刺激物質や抗原(ハプテン)が皮膚に接触したときに湿疹反応を起こす疾患のことを指す。
【2】病態には刺激性接触皮膚炎,アレルギー性接触皮膚炎,光接触皮膚炎,蛋白質接触皮膚炎,全身性接触皮膚炎,接触皮膚炎症候群がある。
診断のポイント
【1】同一部位に反復する湿疹病変。
【2】特徴ある分布(原因が付着する部位に発症)。
【3】ステロイド外用剤で一時的に軽快するがすぐ増悪する。
【4】原因が特定され,除去されれば治癒する疾患であり,原因検索のためのパッチテストが重要である。
【5】原因が職業に関連しているときは難治になり,仕事の継続を難しくする場合もあり,職業性接触皮膚炎として扱われる。
症候の診かた
【1】症状は体の一部に瘙痒を伴う丘疹や紅斑,鱗屑,痂皮などが混在した湿疹として現れる(図1図,2図)。
【2】本症を疑えば問診のなかから