診療支援
診断

湿疹・皮膚炎
Eczema/Dermatitis
玉木 毅
(国立国際医療研究センター病院・皮膚科診療科長(東京))

頻度

よくみる〔全国190施設の調査(日皮会誌 119:1795-1809,2009)では,その他の湿疹(18.67%)・脂漏性皮膚炎(3.28%)・手湿疹(3.00%)を合わせると,皮膚科患者の24.95%と最多である〕

GL

・手湿疹診療ガイドライン(2018)

・皮脂欠乏症診療の手引き2021

診断のポイント

【1】湿疹・皮膚炎は種々の病態を含んだ総称であり,個別の診断名・症状は多彩だが,いずれも湿疹反応を基盤としている。

【2】湿疹反応とは,外的,内的刺激に対する主に表皮を炎症の場とし,瘙痒を伴う炎症反応で,臨床的に湿疹三角(図1)に示される,紅斑・丘疹・小水疱などが混在して湿潤した皮膚から,慢性化すると苔癬化に至る一連の反応である。

【3】湿疹三角を念頭におきつつ,皮疹の特徴・分布・誘因などを勘案して診断する。

症候の診かた

【1】「紅斑→丘疹→小水疱→びらん」のような経過を比較的急速にたどるのが

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