診療支援
診断

多形滲出性紅斑
Erythema Exsudativum Multiforme(EEM)
濱 菜摘
(新潟大学大学院准教授・皮膚科学)

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GL

重症多形滲出性紅斑 スティーブンスジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症診療ガイドライン(2016)

診断のポイント

【1】ヘルペスウイルス感染に伴うあるいは薬剤の使用後に発症。

【2】同心円状の標的様病変。

【3】四肢優位の分布。

【4】時に口腔粘膜主体の粘膜病変を合併。

【5】皮膚病理組織所見で表皮の壊死性変化がStevens-Johnson症候群ほど強くない。

緊急対応の判断基準

 高熱や全身状態不良,あるいは皮膚や粘膜に広く分布する紅斑,びらんや水疱を認めるなど,Stevens-Johnson症候群をはじめとする重症薬疹を少しでも疑う場合は皮膚科専門医へ早急に紹介する。

症候の診かた

【1】誘因にはウイルスなどの感染症,薬剤,悪性腫瘍,自己免疫疾患,放射線,予防接種などが含まれるが,感染が90%を占めており,その最も一般的な要因は単純ヘルペスウイルス(HSV:herpes simplex

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