診療支援
診断

結節性紅斑
Erythema Nodosum
福屋 泰子
(練馬光が丘病院・皮膚科部長(東京))

頻度

ときどきみる

診断のポイント

【1】20~30歳台の女性に多い。

【2】両下腿伸側に生じる紅斑。

【3】紅斑部に自発痛,圧痛がある。

【4】発熱,関節痛を伴うことがある。

【5】白血球数の増加,CRP上昇。

症候の診かた

【1】主として両下腿に自発痛,圧痛を伴う境界不明瞭な紅斑が不規則に散在する(図1)。

【2】触診すると紅斑は軽度隆起して触れ,硬結を伴う。

【3】熱感があることもある。皮膚潰瘍を伴うことはなく,瘢痕,萎縮も残さない。

【4】発熱,全身倦怠感,関節痛を伴う場合がある。

検査所見とその読みかた

【1】血液検査で白血球数の増加とCRP上昇を伴うことが多い。

【2】結節性紅斑の原因として感染症(細菌,ウイルス,真菌),炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎,Crohn病),サルコイドーシス,薬剤(サルファ剤,プロトンポンプ阻害薬など),悪性腫瘍,妊娠,ワクチンなどがある。問診で原因となりうるものを聞き出し,ASO

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください