頻度
ときどきみる
診断のポイント
【1】皮膚以外の臓器障害を伴わない〔診断名としての皮膚(限局型)エリテマトーデス〕。
【2】紫外線が誘発・悪化因子となる。
【3】顔面(特に頬部や口唇),頭部,手,耳が好発部位。
【4】中間型や全身性への移行もある。
症候の診かた
全身性エリテマトーデス(SLE)の皮膚病変を含めた皮疹名としての広義の皮膚エリテマトーデス(CLE:cutaneous lupus erythematosus)は,下記3つの特異疹名に分類されるため,それぞれ症候の診かたが異なる。
【1】急性皮膚エリテマトーデス(ACLE:acute CLE)
❶SLEの皮膚病変であることが多い。
❷鼻背に皮疹を有し,両頬部に左右対称性に広がる蝶形紅斑を代表とした頬部紅斑を認めやすい。初期の皮疹は,丘疹に始まり,徐々に小紅斑となっていく。同時に耳介にも皮疹を伴いやすい。
❸比較的まれではあるが,全身性に斑状丘疹状皮