診療支援
診断

薬疹
Drug Eruption
新原 寛之
(島根大学講師・皮膚科学)

頻度

よくみる(重症薬疹はまれで,数人/100万人/年)

GL

重症多形滲出性紅斑 スティーヴンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症 診療ガイドライン(2016)

診断のポイント

【1】発疹出現1~4週間程度以前から新規全身投与された薬剤がある〔薬剤性過敏症症候群(DIHS:drug-induced hypersensitivity syndrome)は1か月以上の場合があり〕。薬剤感作に1週間程度要するが,すでに感作された状態では,投与後数時間で薬疹が生じることもある。

【2】被疑薬中止で数時間で紅斑が消退する薬疹はⅠ型アレルギーによる蕁麻疹型薬疹であるが,多くの薬疹は被疑薬中止で数日紅斑が持続するⅣ型アレルギーである。比較的高頻度で薬疹を生じる薬剤を表1に提示する。

【3】体幹,四肢など広範囲にびまん性に紅斑が出現,発熱,臓器障害も伴うと重症薬疹の可能性がある。シップ貼付部位に生じた皮疹は接触性

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