本項では,遺伝学的背景を有する先天性魚鱗癬についてまとめ,後天的に生じる疾患(後天性魚鱗癬など)は含まない。
頻度
尋常性魚鱗癬とX連鎖性潜性(劣性)魚鱗癬:よくみる
その他の病型:あまりみない
GL
日本皮膚科学会診療ガイドライン:水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症(2008)
診断のポイント
【1】生下時,または乳児期に発症。
【3】皮膚生検で過角化を認める。
【4】他臓器合併症状。
【5】家族歴の有無。
緊急対応の判断基準
【1】道化師様魚鱗癬
❶コロジオン児として生まれた場合は,NICUによる全身管理,脱水の予防,感染症対策を十分に行う。
❷重症例ではエトレチナートの投与を検討する。
症候の診かた
【1】鱗屑と落屑
❶角質が皮膚の表面に蓄積した状態が鱗屑で,その鱗屑が剝がれ落ちる状態を落屑とよぶ。
❷魚鱗癬では鱗状となり,鱗屑の色,大きさ,形,分布から病型が細分類される。