今日の診療
診断

単純疱疹,帯状疱疹
Herpes Simplex and Herpes Zoster
今福 信一
(福岡大学教授・皮膚科学)

[Ⅰ]単純疱疹(単純ヘルペス)

頻度

よくみる

診断のポイント

【1】口囲・性器周囲・殿部の病変。

【2】単調で中心臍窩を伴う水疱。

【3】前駆症状としてのピリピリ感(再発性ヘルペス)。

【4】繰り返す病歴(再発性ヘルペス)。

【5】性的接触の病歴(性器ヘルペス初感染)。

症候の診かた

【1】病態の理解

❶単純ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV:herpes simplex virus)による感染症で,基本的に粘膜から初感染して知覚神経節に潜伏する。その後,感冒,日光曝露などを契機に再帰感染として口唇や性器の皮膚に水疱を生じる(図1)。

❷初感染と再発では臨床像が大きく異なるので,分けて理解する。

【2】初感染

❶小児では歯肉口内炎,成人でも歯肉のびらんや口腔内に痂皮や潰瘍を伴う病変を生じ,皮膚にも水疱を形成。発熱,リンパ節腫脹,倦怠感など全身症状を伴いやや重篤な印象を受ける。

❷性器ヘルペスでは,初感染は男女と

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