診療支援
診断

白癬
Tinea
福田 知雄
(埼玉医科大学総合医療センター教授・皮膚科)

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GL

日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン2019

診断のポイント

【1】全身に生じうるが,足白癬,爪白癬が大多数を占める。

【2】足白癬は男性で40歳台,女性で50歳台の罹患率が最も高く,爪白癬は高齢になるほど罹患率が高くなる。

【3】足白癬には,趾間型,小水疱型,角化型の3つの臨床型がある。

【4】爪白癬の臨床では,肥厚,白濁,粗造化が特徴的。

【5】体部白癬,股部白癬では,中心治癒傾向のある環状紅斑が特徴的。

症候の診かた

【1】指(趾)間型:患部に紅斑,浸軟,鱗屑がみられ,菌が指趾間から指趾腹や掌蹠に拡がるとかゆみを伴う小水疱(汗疱型)に移行する。角化型では炎症が軽微で,掌蹠全体に過角化は及ぶが,かゆみはほとんどみられない。

【2】爪白癬:遠位側縁爪甲下真菌症,表在性白色爪真菌症,近位爪甲下爪真菌症,全異栄養性爪真菌症の4型を代表的臨床像とする。

【3】体部白癬,股部白癬:かゆみの強い,

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