今日の診療
診断

梅毒の皮膚症状
Skin Manifestations of Syphilis
角田 孝彦
(前・山形市立病院済生館・皮膚科科長)

頻度

ときどきみる(感染症法により全数報告が義務付けられている。近年増加している。新規患者数は2021年7,873人,2022年は12,966人)

GL

梅毒診療の基本知識(2024)

診断のポイント

【1】若年~中年の男女。

【2】陰部の硬結・潰瘍や口唇・口腔の粘膜疹。

【3】性風俗産業従事者などとの感染機会があった。

症候の診かた

【1】軽度の発熱:微熱を伴うことがある。

【2】皮疹:女性は小陰唇,男性は冠状溝などに硬結・潰瘍(硬性下疳)(図1)。鼠径部に多数のリンパ節を触知する。肛囲などに弾性軟の丘疹(扁平コンジローマ)。

【3】体幹にかゆみのない貨幣大の紅斑(バラ疹)(図23),丘疹や膿疱がみられることもある。

【4】手掌足底に浸潤を伴う鱗屑性紅斑(梅毒性乾癬)。

【5】粘膜疹:舌,咽頭,扁桃に乳白斑,びらん・潰瘍。

【6】脱毛:頭部に円形ではないびまん性脱毛局面。

【7】神経症状:早期神経梅毒では精神

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