頻度
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GL
・疥癬診療ガイドライン(第3版)(2015)
・疥癬診療ガイドライン(第3版追補)(2018)
診断のポイント
【1】手指,手首,腋周囲,陰部などの瘙痒性皮疹。
【2】顕微鏡検査やダーモスコピー検査などでヒゼンダニの虫体(図1図)ないし虫卵を検出。
【3】疥癬患者との接触機会や家族内同症の有無を含めた疫学的流行状況の確認。
症候の診かた
【1】通常疥癬:腹部,腋窩,大腿,上腕などに紅斑性小丘疹が散在する(図2図)。男性の外陰部には赤褐色の結節が散在する。夜間に増強する激しい瘙痒も特徴である。
【2】疥癬トンネル:手関節,手掌,指間部に好発する長さ5mmほどの灰白色で線状の皮疹(図3図)。その先端部に虫体が認められる。
【3】角化型疥癬:手足や殿部,肘頭部,膝蓋部などに角質増殖や厚い鱗屑を認める。紅皮症状態になる場合もある。
【4】爪疥癬:手足の爪が肥厚して角質増殖を伴う。寝たきりの高齢者で