診療支援
診断

皮膚リンパ腫
Cutaneous Lymphoma
濱田 利久
(国際医療福祉大学教授・皮膚科)

頻度

あまりみない

GL

皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 皮膚リンパ腫診療ガイドライン2020

診断のポイント

【1】50~60歳以降に好発。

【2】皮膚でリンパ腫細胞が増生。

【3】罹患患者の半数は菌状息肉症。

【4】病型によりT細胞受容体遺伝子や免疫グロブリン遺伝子検査でモノクロナリティを証明。

【5】成人T細胞白血病・リンパ腫では血清学的に抗HTLV-1抗体陽性。

症候の診かた

【1】皮膚所見:斑や局面,丘疹,結節,腫瘤,時に紅皮症や皮下硬結,毛包性丘疹,脱毛などさまざまな皮膚症状を呈しうる(図1)。全身の皮膚を視診・触診し記載する。

【2】リンパ節腫大:耳前部・頸部・腋窩・鼠径リンパ節の触診を行う。菌状息肉症・Sézary症候群では径が1.5cmを超えるリンパ節,菌状息肉症・Sézary症候群以外の皮膚リンパ腫では,短径が1cmを超えるか,PETで集積を示すリンパ節は摘出生検して病理組織学的に評価する。

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