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円形脱毛症診療ガイドライン2024
診断のポイント
【1】あらゆる年齢に発症。
【2】トリコスコピー(ダーモスコピーによる毛・頭皮の観察)で感嘆符毛,漸減毛,黒点,黄色点がみられる。
【3】軽快増悪がある。
【4】爪症状,体毛の脱毛がみられる。
【5】皮膚生検にて毛球部周囲の炎症細胞浸潤。
症候の診かた
【1】脱毛範囲:頭髪のみならず眉毛,睫毛,体毛にも及ぶことがある〔単発型,多発型(図1図),全頭型,汎発型(図2図),蛇行型,急性びまん性全頭型〕。
【2】脱毛の形状:頭髪の脱毛は斑状が主だが,全頭型,汎発型や生え際主体(蛇行型)もある。
【3】脱毛の経過:徐々に拡大する場合のみならず,急性に拡大することもある。
【4】爪症状:爪甲の点状陥凹,剝離など塑像化がみられることがある。
【5】自覚症状:瘙痒感,圧迫感,刺激感など違和感を認めることがある。
検査所見とその読みかた
【1】トリコスコピー所見(図