診療支援
診断

円形脱毛症
Alopecia Areata
伊藤 泰介
(浜松医科大学病院教授・皮膚科学)

頻度

よくみる

GL

円形脱毛症診療ガイドライン2024

診断のポイント

【1】あらゆる年齢に発症。

【2】トリコスコピー(ダーモスコピーによる毛・頭皮の観察)で感嘆符毛,漸減毛,黒点,黄色点がみられる。

【3】軽快増悪がある。

【4】爪症状,体毛の脱毛がみられる。

【5】皮膚生検にて毛球部周囲の炎症細胞浸潤。

症候の診かた

【1】脱毛範囲:頭髪のみならず眉毛,睫毛,体毛にも及ぶことがある〔単発型,多発型(図1),全頭型,汎発型(図2),蛇行型,急性びまん性全頭型〕。

【2】脱毛の形状:頭髪の脱毛は斑状が主だが,全頭型,汎発型や生え際主体(蛇行型)もある。

【3】脱毛の経過:徐々に拡大する場合のみならず,急性に拡大することもある。

【4】爪症状:爪甲の点状陥凹,剝離など塑像化がみられることがある。

【5】自覚症状:瘙痒感,圧迫感,刺激感など違和感を認めることがある。

検査所見とその読みかた

【1】トリコスコピー所見(

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください