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尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023
診断のポイント
【1】思春期の男女に多い。
【2】顔面,上背部,前胸部に好発。
【3】初発疹である面皰の存在。
症候の診かた
【1】面皰:毛孔が角質や皮脂,細菌などで詰まった状態。毛孔が開大している開放面皰(黒色面皰)と閉鎖している閉鎖面皰(白色面皰)(図1図)。
【2】炎症性皮疹(紅色丘疹・膿疱):痤瘡桿菌(Cutibacterium acnes)が面皰内で増菌して炎症を起こす(図1図)。
【3】囊腫・硬結:深部の炎症で生じる(図2図)。
【4】炎症後紅斑・炎症後色素沈着:炎症軽快後に紅斑・色素沈着が残り,慢性に経過し徐々に消退。
【5】萎縮性・肥厚性瘢痕:炎症性皮疹や囊腫・硬結は瘢痕を残すことがある(図2図)。
検査所見とその読みかた
【1】細菌培養同定検査:通常の培養条件は痤瘡桿菌の増殖に適した環境ではなく,膿疱由来の検体で薬剤感受性確認もできないた