今日の診療
診断

結膜疾患
Conjunctival Disease
戸所 大輔
(群馬大学大学院准教授・眼科学)

頻度

よくみる

GL

・アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)(2021)

・ウイルス性結膜炎ガイドライン(2003)

・アデノウイルス結膜炎院内感染対策ガイドライン(2009)

・性感染症診断・治療ガイドライン2020(2020)

診断のポイント

【1】眼脂,流涙,充血,異物感,眼痛,かゆみなどの自覚症状。

【2】結膜充血。

【3】瞼結膜の濾胞形成,乳頭増殖。

【4】耳前リンパ節の腫脹。

【5】重症例では結膜浮腫や眼瞼腫脹を生じる。

緊急対応の判断基準

 淋菌による結膜炎では,治療が遅れると角膜穿孔をきたし視力予後不良となるため,迅速な診断・治療を要する。

症候の診かた

【1】乳頭増殖:アレルギー性結膜炎,慢性化した細菌性結膜炎でみられる。特に春季カタルでは上眼瞼結膜に石垣状乳頭増殖を認める(図1)。

【2】濾胞形成:ウイルス性結膜炎,成人クラミジア結膜炎でみられる。特に成人クラミジア結膜炎では下眼瞼結膜に堤防

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