[Ⅰ]急性中耳炎(acute otitis media)
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小児急性中耳炎診療ガイドライン 2024年版
診断のポイント
【1】急性に発症する。
【2】乳幼児に多い。
【3】鼓膜の発赤,膨隆,耳漏,水疱形成,混濁,穿孔,中耳貯留液などがみられる。
【4】耳痛,発熱,啼泣・不機嫌などの症状がある。
【5】上気道炎が先行することが多い。
緊急対応の判断基準
【1】耳後部の腫脹がある。急性乳様突起炎を生じ,膿瘍を形成している場合,耳鼻咽喉科専門医へ依頼する。
【2】成人のムコーズス中耳炎では進行する感音難聴を合併する。耳鼻咽喉科専門医で聴力検査が必要である。
症候の診かた
【1】鼓膜所見(図1図,2図):発赤,膨隆,耳漏,穿孔,光錐の減弱,肥厚,水疱形成,混濁,中耳貯留液がみられ,特に膨隆は高頻度に認められる。
【2】耳痛,発熱,啼泣・不機嫌などの臨床症状がある。
検査所見とその読みかた
【1】細菌学的検査
❶耳