頻度
ときどきみる
診断のポイント
【1】唾液腺疾患は概して唾液腺腫脹を伴うが,その原因は多岐にわたり,大きく腫瘍性疾患と非腫瘍性疾患に分けられる。
【2】非腫瘍性疾患はさらに,炎症(急性炎症,慢性炎症)とその他(自己免疫,IgG4関連など)に分けることができる。
【3】腫瘍性疾患は良性腫瘍が多く,良性耳下腺腫瘍はでは多形腺腫,Warthin腫瘍で約90%を占め(表1図),一般に無痛性腫瘤である。悪性腫瘍は悪性3徴候(疼痛,周囲組織との癒着,顔面神経麻痺)を認めることがある。
【4】腫瘍性疾患と非腫瘍性疾患ともに小唾液腺より圧倒的に大唾液腺に起こることが多く,そのなかでも耳下腺と顎下腺に多い。耳下腺と顎下腺のどちらに腫脹が起こりやすいかはそれぞれの疾患によって異なる。
症候の診かた
唾液腺腫脹が腫瘍性疾患か非腫瘍性疾患かを診る。一側か両側か,疼痛の有無,腫瘤かびまん性腫脹か,食事との関係,硬さ・周囲との