今日の診療
診断

深頸部感染症
Deep Neck Infection
日高 浩史
(関西医科大学准教授・耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

頻度

あまりみない(DPCデータで年間1,000例程度)

GL

JAID/JSC感染症治療ガイド2023―歯性感染症―

診断のポイント

【1】50歳以上の中高齢者に多いが(男女比6:4),まれに小児にも生じる。

【2】成人は咽喉頭炎や齲歯,小児ではリンパ節炎が原因の最多である。

【3】造影CTが診断の決め手となる。

【4】気道狭窄,降下性縦隔炎,敗血症などの合併症は,致死的となりうる。

【5】糖尿病は重症化のリスク因子である。

緊急対応の判断基準

【1】一般的な臨床症状(「症候の診かた」参照)に加え,特に気道狭窄,開口障害といった重篤な症状があれば,高次医療機関へ搬送する。

【2】低血圧,頻脈,発汗などの症状があれば,症状が進み敗血症,播種性血管内凝固(DIC)などに発展することがある。逆に免疫不全があれば感染症状を欠くこともあるので十分に留意する。

症候の診かた

【1】深頸部感染症は頸部間隙内に生じた感染症の総称で

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