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気道食道異物摘出マニュアル(2015)
診断のポイント
【1】10歳以下と60歳以上の2峰性である。
【2】症状や所見,エピソードから異物を疑って診療を行う(まず疑わないと,診断の遅れや誤診につながる)。
【3】慎重な問診を行う。小児や認知症患者の場合,周囲の者からも聴取する。
【4】画像診断に頼りすぎない。
【5】救急要請されるような気道異物は,餅などの食物が多い。
【6】食道異物は,小児の場合には医薬品,玩具,金属製品,プラスチック類などが多く,高齢者では義歯(図1図)やPTP(press through package)が多い。
症候の診かた
【1】急激な呼吸困難感を伴う咳き込みは,penetration syndromeとも称され,気道異物を強く疑う所見である。
【2】遷延・反復する呼吸器症状に遭遇した場合には,気道異物の存在を疑う。
【3】急にミルクを飲まなくなった乳児や,よだれを