別項に記載のある褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL:pheochromocytoma and paraganglioma)(→),原発性アルドステロン症(PA:primary aldosteronism)(→),Cushing症候群(CS:Cushing syndrome)(→)以外の,副腎皮質癌,転移性副腎腫瘍に焦点を絞り記載する。
頻度
副腎皮質癌:あまりみない(発生頻度は100万人あたり0.7~2人程度と非常にまれ)
転移性副腎腫瘍:あまりみない(30年間の剖検例で,3.1%に存在)
GL
内分泌非活性副腎腫瘍診療ガイドライン2022年版
診断のポイント
【1】腫瘍径が6cm以上であれば,副腎悪性腫瘍の可能性が示唆される。
【2】単純CTでCT値が10HU以下であれば,感度71%,特異度98%で副腎腺腫(良性)である。
【3】PET-CTは,感度80~93%,特異度ほぼ100%に近い確率で良悪