今日の診療
診断

副腎の外科的疾患
Surgical Diseases of the Adrenal Gland
羽賀 宣博
(福岡大学主任教授・腎泌尿器外科学)

 別項に記載のある褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL:pheochromocytoma and paraganglioma)(),原発性アルドステロン症(PA:primary aldosteronism)(),Cushing症候群(CS:Cushing syndrome)()以外の,副腎皮質癌,転移性副腎腫瘍に焦点を絞り記載する。

頻度

副腎皮質癌:あまりみない(発生頻度は100万人あたり0.7~2人程度と非常にまれ)

転移性副腎腫瘍:あまりみない(30年間の剖検例で,3.1%に存在)

GL

内分泌非活性副腎腫瘍診療ガイドライン2022年版

診断のポイント

【1】腫瘍径が6cm以上であれば,副腎悪性腫瘍の可能性が示唆される。

【2】単純CTでCT値が10HU以下であれば,感度71%,特異度98%で副腎腺腫(良性)である。

【3】PET-CTは,感度80~93%,特異度ほぼ100%に近い確率で良悪

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