診療支援
診断

腎腫瘍(腎細胞癌)
Renal Tumor (Renal Cell Carcinoma)
北村 寛
(富山大学教授・腎泌尿器科学)

頻度

ときどきみる

GL

腎癌診療ガイドライン2017年版(2019・2020・2022アップデート)

診断のポイント

【1】ダイナミックCTでの早期(皮髄相)濃染像。

【2】造影CT不可時にはMRI。

【3】CT,MRIでの診断困難時には生検。

【4】病期診断には胸部~骨盤CT。

【5】転移性腎癌にはIMDC(International Metastatic RCC Database Consortium)リスク評価。

症候の診かた

【1】古典的3主徴:血尿,疼痛,側腹部腫瘤を有する症例は10%以下となっているが,局所進行例ではこれらのいずれかを呈することが少なくない。

【2】下肢浮腫:腫瘍が腎静脈を介して下大静脈に進展し,腫瘍塞栓として下大静脈閉塞をきたした場合,下肢浮腫を呈することがある。

【3】転移巣に関連する症候:骨転移に伴う疼痛や,脳転移に伴う中枢神経症状,肺転移や胸膜転移,癌性胸水に伴う呼吸器症状,多

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