診療支援
診断

間質性膀胱炎
Interstitial Cystitis
巴 ひかる
(埼玉石心会病院・泌尿器科顧問)

頻度

あまりみない〔10万人あたり4.5人と推定(治療中の患者数)〕

GL

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン(2019)

診断のポイント

 下記の3項目すべてが満たされれば,間質性膀胱炎(IC:interstitial cystitis)と臨床的に診断する。

❶膀胱に関連する慢性の骨盤部の疼痛,圧迫感または不快感があり,尿意亢進や頻尿などの下部尿路症状を伴う。

❷上記の症状を混同しうる他の疾患や状態がない。

❸膀胱鏡にてHunner病変(Hunner lesions)を認める。

症候の診かた

【1】膀胱痛

❶膀胱内に尿が溜まるとともに痛みが増強(蓄尿時膀胱痛)し,排尿後には軽減・消失する場合が多い。

❷疼痛部位は尿道,外陰部,腟,会陰,陰囊痛を訴えることも多い。

❸痛みではなく圧迫感や不快感と表現する場合も多い。

【2】頻尿:耐えがたい膀胱痛,不快感などのために頻尿となるが,多くの場合尿失禁の不安を感じるこ

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