絨毛性疾患とは胎盤の栄養膜細胞(トロホブラスト)の異常増殖をきたす疾患の総称であり,異常妊娠の1つである胞状奇胎と,絨毛性腫瘍(GTN:gestational trophoblastic neoplasia)である侵入奇胎・絨毛癌・胎盤部トロホブラスト腫瘍(PSTT:placental site trophoblastic tumor)および類上皮性トロホブラスト腫瘍(ETT:epithelioid trophoblastic tumor)に大別される。
[Ⅰ]胞状奇胎
頻度
ときどきみる
GL
産婦人科診療ガイドライン─産科編2023
診断のポイント
【1】受精機構の異常により,500~1,000妊娠に1回の頻度で発生する。
【2】超音波検査にて子宮内腔に奇胎囊胞を示すvesicular patternをみる。
【3】血中または尿中hCGが高値を示す。
【4】子宮内容物の病理検査で,絨毛栄養膜細胞の異常増