診療支援
診断

小児の百日咳
Pertussis(Whooping Cough)
石和田 稔彦
(千葉大学教授・真菌医学研究センター感染症制御分野)

頻度

ときどきみる

GL

小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022

診断のポイント

【1】吸気性笛声。

【2】発作性の連続性咳嗽。

【3】咳嗽後の嘔吐。

【4】無呼吸発作(1歳未満)。

【5】息詰まり感,呼吸困難(1歳以上)。

緊急対応の判断基準

 乳児期早期で,無呼吸発作を伴う場合には,人工呼吸器管理など集学的な治療が必要となるため,高次医療機関へ搬送する。

症候の診かた

 発症から回復までに数週間以上を必要とし,病期によりカタル期(感冒症状,1~2週間),痙咳期(乾性咳嗽と発作性咳嗽,3~6週間),回復期に分けられる。百日咳含有ワクチン既接種者は,典型的な経過をとらないことが多い。

【1】発熱:認めないかあっても微熱である。

【2】咳嗽:夜間に多く,何らかの刺激で咳嗽発作が誘発される。

【3】顔面浮腫,眼球結膜出血,点状出血:息を詰めて咳込むことから認められることがある。

検査所見とその読みかた

【1】スクリーニング検査

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください