今日の診療
診断

小児の脳血管障害
Cerebrovascular Disorders in Infants and Children
加藤 光広
(昭和大学教授・小児科学)

頻度

周産期:ときどきみる

乳児期以降:あまりみない

GL

脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2023]

診断のポイント

【1】周産期

❶仮死出生。

❷無呼吸。

❸けいれん。

❹頭囲拡大。

❺心不全(Galen大静脈瘤)。

【2】乳児期以降

❶巣症状(けいれん,麻痺発作,永続性片麻痺,失語)。

❷脳圧亢進症状(意識障害,頭痛,嘔吐)。

❸髄膜刺激症状(頭痛,項部硬直)。

❹全身状態(発熱,活気低下など)。

❺基礎疾患(心疾患,凝固異常,感染など)。

緊急対応の判断基準

【1】周産期:進行性脳室拡大があればシャント術を考慮し,脳神経外科に紹介する。

【2】乳児期以降:重度の意識障害など脳圧亢進症状が顕著で,CTで脳幹部圧迫があれば,減圧開頭術を考慮し,脳神経外科に紹介する。

【3】脳以外の出血傾向:血小板や凝固能を検査し,ビタミンK,血液製剤の投与を考慮する。

【4】虐待の疑い:まず入院させて児童相談所など,関係部署に連絡する。

症候

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