今日の診療
診断

小児の急性脳症
Acute Encephalopathy in Childhood
永瀬 裕朗
(神戸大学大学院特命教授・小児科学分野小児神経学・発達行動小児科学部門)

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小児急性脳症診療ガイドライン2023

診断のポイント

 「小児急性脳症診療ガイドライン2023」では以下のように定義される。

【1】Japan Coma Scale 20以上(Glasgow Coma Scale 11未満)の意識障害が急性に発症し,24時間以上持続する。

❶ほとんどは感染症の経過中に発症する。

❷多くは頭部CT・MRIで脳浮腫が描出される。

❸脳炎・髄膜炎など他の疾患が否定される。意識障害は睡眠,薬物(抗けいれん薬・麻酔薬)の副作用,心因性発作でない。

緊急対応の判断基準

 難治性けいれん重積状態,意識障害が6時間以上続く場合にはICUを有する専門施設での脳保護治療を考慮する。

症候の診かた

【1】発熱:高体温は中枢神経傷害のリスクとなるため,アセトアミノフェン,イブプロフェンなどを用いて管理する。サリチル酸,ジクロフェナク酸,メフェナム酸の使用はReye症候群のリスクと

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