診療支援
診断

小児のGuillain-Barré症候群
Guillain-Barré Syndrome in Children
渕上 達夫
(イムス富士見総合病院・特任副院長(埼玉))

頻度

あまりみない

GL

ギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2013

診断のポイント

【1】全年齢,男女比は3:2,平均発症年齢は39.1歳。1歳未満の発症は少ない。

【2】発症前4週以内に先行感染を伴う両側性弛緩性運動麻痺。

【3】腱反射消失と比較的軽い感覚障害を認める。

【4】髄液検査で蛋白細胞解離を呈する。

【5】臨床経過は単相性で,4週以内に頂点に達し,その後軽快する。予後はおおむね良好。

緊急対応の判断基準

【1】急性期には筋力低下の進行や呼吸・循環状態を観察する。

【2】重症例は四肢麻痺となり,球麻痺,呼吸筋麻痺に進展すると人工呼吸管理が必要となる。

【3】人工呼吸管理下で嚥下障害から重度の誤嚥性肺炎をきたすことがある。

【4】自律神経障害として不整脈は,時に致死性となるため心電図モニターが必須である。

【5】脳神経障害と自律神経障害は特に重症例で高率に合併する。

症候の診かた

【1】先行

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください