頻度
あまりみない
診断のポイント
【1】腹痛の有無(若年例では必ずしも腹痛を訴えられないことに注意)。
【2】吐血の有無,便色(黒色便,血便)。
【3】上部消化管内視鏡所見。
【4】病理所見(好酸球浸潤など)。
【5】内服歴:NSAIDs,ステロイドなど。
【6】Helicobacter pylori感染歴。
緊急対応の判断基準
【1】症状を適切に表現することができないうえに,上部消化管内視鏡検査を容易に行うことができない小児では,消化性潰瘍の診断が遅れることが少なくない。そのために失血性ショックにより受診し,初めて消化性潰瘍の存在が疑われることもある。
【2】バイタルサインや身体所見からショックと判断した場合,静脈路を確保し,ショックに対する治療を優先して行う。そのうえで,内視鏡的止血術が必要になる出血性潰瘍である可能性も考慮し,小児の消化器内視鏡治療を行うことができる専門施設に相談することが望ましい。