頻度
あまりみない
GL
小児がん診療ガイドライン2016年版(第2版)
診断のポイント
【1】神経芽腫,腎腫瘍(主なものは腎芽腫),肝腫瘍(主なものは肝芽腫),胚細胞性腫瘍,横紋筋肉腫などがある。また血液疾患だが,悪性リンパ腫も腹部腫瘤を呈することがある。
【2】理学所見,腹部超音波検査を施行して,腫瘤性病変の存在を確認する。
【3】血液検査や尿検査で腫瘍マーカーを検索する。
【4】CT検査,MRI検査やRI(核医学)検査を組み合わせて,腫瘍そのものの評価(大きさ,性状,周囲への圧迫・浸潤の有無),遠隔転移の検索を行う。
【5】確定診断は生検組織や摘出検体の病理組織診断で行う。
緊急対応の判断基準
【1】小児の腹部腫瘍を疑う場合,専門施設での集学的治療が必須であるため,小児がん拠点病院や連携病院など,小児がんの多職種専門家がチーム医療を行っている施設へすみやかに移送すべきである。
【2】小児の腹部腫瘍は急速に増