今日の診療
診断

乳児下痢症
Infantile Diarrhea
新井 勝大
(国立成育医療研究センター・小児内科系専門診療部消化器科診療部長(東京))

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難治性下痢症診断の手引き(2021)

診断のポイント

【1】乳児期に下痢を生じる原因はさまざまである。

【2】下痢の程度や期間,発熱や嘔吐,血便の有無などが鑑別に重要である。

【3】脱水徴候や体重増加を評価し,緊急での治療対応についても検討する。

【4】2週間以上続く下痢では,「難治性下痢症診断の手引き」を用いて診断を進めることが有用である。

症候の診かた

【1】下痢:下痢の性状や頻度,血液混入の有無などが重要となる。持続期間や脱水や皮膚トラブルといった随伴症状にも注意深く対応する。授乳や離乳食との経時的関連についても注意を要する。

【2】血便:血便を伴う下痢症では,血液であることの確認に加え,肛門周囲からの出血なのか,腸管からの出血なのかの判別が重要となる。細菌性腸炎,消化管アレルギー,さらには炎症性腸疾患の可能性などから,特に細菌性腸炎が除外されたケースでは内視鏡による評価が検討される

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