今日の診療
診断

先天性甲状腺機能低下症
Congenital Hypothyroidism (CH)
鈴木 滋
(旭川医科大学講師・小児科学)

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先天性甲状腺機能低下症マススクリーニングガイドライン(2021年改訂版)

診断のポイント

【1】原発性先天性甲状腺機能低下症(CH)は新生児マススクリーニング(MS)で甲状腺刺激ホルモン(TSH)高値。

【2】新生児MS陽性例では臨床症状は認めないか軽微。

【3】臨床症状として,遷延性黄疸,便秘,臍ヘルニア,体重増加不良,皮膚乾燥,不活発,巨舌,嗄声,四肢冷感,浮腫,小泉門開大,甲状腺腫がある。

【4】原発性CHではTSH高値,free T4(FT4)低値または正常。中枢性CHではTSH低値~正常,FT4低値。

【5】永続性CHと一過性CHは診断時に確定できない。

症候の診かた

【1】臨床症状チェックリスト:出現頻度は低いが,重症度を反映。

❶遷延性黄疸:生後の生理的黄疸が2週間以上持続する。

❷便秘:排便回数の低下が持続する。

❸臍ヘルニア:腹部膨満を伴う。

❹体重増加不良:体重増加が1日2

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