頻度
よくみる(乳幼児に好発する全身性血管炎で,小児のcommon disease。出生数の減少の進行にもかかわらず,患者数は漸増し,近年は年間17,000人以上が発症。本症は原因不明であり,かつ患者が増えていることは小児科学の大きなミステリーである)
GL
・川崎病診断の手引き(改訂第6版)(2019)
・日本小児循環器学会川崎病急性期治療のガイドライン(2020年改訂版)
・2020年改訂版 川崎病心臓血管後遺症の診断と治療に関するガイドライン
診断のポイント
【1】好発年齢:6か月から4歳未満に好発し,発症ピークは1歳前後。
【2】診断:本症は6つの主要症状を基に診断する(表1図)。
❶診断のための特異的な検査がないため,各臨床症状の「川崎病らしさ」を理解し,他疾患を除外する。
❷臨床症状が4つ以下で冠動脈病変を呈さない「不全型」の診断は慎重に行う必要がある。
緊急対応の判断基準
血圧低下や心筋炎(川崎病
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