頻度
あまりみない(年間発生頻度:100万人あたり2~4人とされ,非常にまれな疾患である)
診断のポイント
【1】好発年齢は10~50歳だが,比較的若い世代に多く発生し,発生年齢のピークは40歳といわれている。また女性は男性の2~3倍の発生頻度といわれている。
【2】そのほとんどが孤発性であり,約10%で多発性発症を認める。またしばしば手術や外傷に関連して発生することが知られている。
【3】腹腔外発生か,腹腔内発生かの部位で分ける分類がある。腹腔外デスモイドは身体のいかなる部位にも発生し,好発部位は肩甲帯,胸腹壁,骨盤部,四肢などさまざまである。
症候の診かた
【1】深在性で辺縁が不明瞭な硬い腫瘤として触知する。
【2】他の軟部腫瘍と同様,特徴的な臨床症状に乏しく,増大傾向や痛みの程度もそれぞれ異なる。
【3】近接する関節障害や神経圧迫症状を呈する場合がある。
【4】腹腔内腫瘍の場合,腹痛や腹部腫瘤,腸管穿孔