頻度
あまりみない
診断のポイント
【1】臍部の膨隆,ヘルニア腫瘤の触知。
【2】立位での臍部膨隆・疼痛の増悪。
【3】中年以後の極度の肥満。
【4】妊娠,出産の経験。
【5】腹膜透析,肝硬変・腹膜転移などでの腹水貯留は発症の誘因となる。
緊急対応の判断基準
【1】ヘルニア嵌頓が生じ還納できない場合は,緊急手術が必要である。
【2】自施設で手術が施行できない場合は対応可能な医療機関へ搬送が必要。
症候の診かた
【1】臍部の膨隆:最も重要な所見で,立位で増悪する。ヘルニア内容を還納させるとヘルニア門を触知する(図1図)。ヘルニア内容は大網に加え,横行結腸や胃を伴っていることもある。
【2】腹痛:臍部に疼痛を認め,ヘルニアが大きくなるにつれ長時間の起立に際し,臍部に牽引痛を訴えるようになる。
【3】消化器症状:横行結腸や胃までもが牽引されると,消化管に関連した悪心,嘔吐などもみられることがある。
【4】嵌頓例では,腹部膨満