今日の診療
診断

嵌頓痔核
Incarcerated Hemorrhoid
石井 良幸
(北里大学教授・下部消化管外科学)

頻度

情報なし

GL

肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン 2020年版(改訂第2版)

診断のポイント

【1】肛門全体の急激な著しい腫脹。

【2】持続する激しい疼痛。

【3】血流障害による血栓や潰瘍,壊死の存在。

【4】内外痔核間の輪状溝の存在。

【5】排便などのいきみによる発症。

緊急対応の判断基準

【1】激しい疼痛とともに著しい腫脹を認める場合:消炎鎮痛薬の塗布や内服を行いつつ,嵌頓の整復を試みる。

【2】血流障害による血栓・潰瘍形成や壊死,著しい出血を認める場合:消炎鎮痛薬を使用しつつ患部の安静を行う。必要に応じて外科的血栓除去や止血操作を考慮する。

【3】感染を合併し,全身症状(食欲不振,悪心,嘔吐,発熱など)を認める場合:上記に加え抗菌薬の投与を行う。原則,急性期に根治手術は推奨されないが,症状の改善が得られなければ考慮する。

症候の診かた

【1】発症前の状況について確認する。排便時に脱肛の症

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