◆疾患概念
【定義・病型】
素行障害(素行症)の基本的な特徴は,DSM-5によると,基準Aとして「他者の基本的人権または年齢相応の主要な社会的規範または規則を侵害することが反復し持続する行動様式」とある.そして15の基準のうち,どの基準群からでも少なくとも3つが過去12か月の間に存在し,基準の少なくとも1つは過去6か月の間に存在していることが条件である.そして,基準Bとして,「その行動の障害は,臨床的に意味のある社会的,学業的,または職業的機能の障害を引き起こしている」.基準Cとして「その人が18歳以上の場合,反社会性パーソナリティ障害の基準を満たさない」とある.一方ICD-10では,行為(素行)障害を「家庭内に限られる(家庭限局性)行為(素行)障害」と「非社会性(非社会化型)(グループ化されない)行為(素行)障害」,「社会性(社会化型)(グループ化された)行為(素行)障害」に分類している.
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