潰瘍の治療薬のなかで,精神症状をきたしやすい薬剤は,主として胃酸の分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬,H2受容体拮抗薬の2種類である.防御因子増強薬として抗ドーパミン薬は抗精神病薬作用をもつ一方で錐体外路症状を生じることがある.
プロトンポンプ阻害薬
胃壁の細胞のH+分泌の最終段階といわれているプロトンポンプを特異的に阻害することによって,胃酸の分泌を抑制する.H2受容体拮抗薬より胃酸分泌抑制効果が強力なため,消化性潰瘍,逆流性食道炎などさまざまな種類の胃潰瘍の第一選択薬となっている.わが国では,オメプラゾール薬(オメプラール),ランソプラゾール薬(タケプロン),ラベプラゾール(パリエット薬),エソメプラゾール(ネキシウム薬)の4種が認可されている.出血を伴う胃潰瘍で内服のできない症例にはオメプラゾール薬とランソプラゾール薬に注射液剤が用意されている.4種のプロトンポンプのうち,オメプラゾ
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/オメプラゾール《オメプラゾン オメプラール》
- 治療薬マニュアル2025/ランソプラゾール《タケプロン》
- 治療薬マニュアル2025/ラベプラゾールナトリウム《パリエット》
- 治療薬マニュアル2025/エソメプラゾールマグネシウム水和物《ネキシウム》
- 治療薬マニュアル2025/リスペリドン《リスパダール》
- 治療薬マニュアル2025/ハロペリドール《セレネース》
- 治療薬マニュアル2025/ファモチジン《ガスター》
- 治療薬マニュアル2025/シメチジン《カイロック タガメット》
- 治療薬マニュアル2025/スルピリド《ドグマチール》
- 今日の治療指針2025年版/ブロチゾラム
- 今日の治療指針2025年版/フェニトイン・フェノバルビタール
- 今日の治療指針2025年版/エテンザミド
- 今日の治療指針2025年版/ナブメトン
- 今日の治療指針2025年版/カフェイン,カフェイン水和物,無水カフェイン
- 今日の治療指針2025年版/消化性潰瘍
- 今日の治療指針2025年版/その他の治療薬
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/抗ヒスタミン薬,抗アレルギー薬
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/鎮痛薬による精神症状