◆疾患概念
【定義・病型】
欠神発作は突然に始まり,終了するごく短時間(5-20秒)の発作性意識喪失で全般性両側同期性3Hz棘徐波群発に伴うと定義されている.発作は自発性に生じ,過呼吸により誘発されやすい.また発作間欠期脳波では背景活動は正常であり,発作波もおおむね律動的で対称的であるとされる.国際抗てんかん連盟(ILAE)による国際発作型分類(1981)では,欠神発作は大きく全般性両側同期性3Hz(2-4Hz)棘徐波群発に伴う定型欠神発作とそれ以外の異質のてんかん性脳波異常(例えば不規則な棘徐波複合や速波活動など)に伴う非定型欠神発作に分類されている.後者は,定型欠神発作に比べ,意識減損が軽度であったり,開始や終了がより緩徐であったり,持続時間がより長いとされる.また両者とも発作時の運動性随伴症状の有無で,意識減損のみで運動症状を伴わない単純型と軽度の間代,脱力,強直成分や自動症を伴う複雑
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