診療支援
治療

インターネット使用障害
internet use disorder
中山秀紀
(久里浜医療センター・精神科)
樋口 進
(久里浜医療センター・院長)

◆疾患概念

【定義】

 この十数年でインターネットは急速に普及したが,最近はさまざまな悪影響も問題視されるようになり,嗜癖(依存)や使用障害もその1つである.インターネット使用障害を疾患としてとらえるかどうかは議論されているが,世界的には疾患としてとらえる方向に向かっているようである.DSM-5では,「今後の研究のための病態」の項目(正式な診断基準ではない)に,インターネットゲーム障害の診断基準が収載されている.これはオンラインゲームの使用問題に限定されているが,本項ではSNSや動画の依存などゲーム以外の問題についても触れており,項目名を「インターネット使用障害」としている.一般的にインターネット使用障害の特徴として,「過剰使用」「離脱(例:インターネットができない,取り上げられたときのイライラ感など)」「耐性(例:インターネット使用時間などが延長していく)」「悪影響」が挙げられる.

【病態】

 

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