診療支援
治療

ジストニア(薬剤性)
dystonia (drug-induced)
土井永史
(茨城県立こころの医療センター・院長)

◆定義

 ドパミン遮断作用をもつ薬物による錐体外路系の副作用で,体幹・頸部に生じる筋の収縮・強直を特徴とする.ドパミン遮断薬内服開始後数日以内に生じる場合が多いが,1回の内服で生じることもある.抗精神病薬のデポ剤筋注による場合もある.

◆適応

 多くの場合,統合失調症などの精神疾患の治療のために抗精神病薬投与が開始された初期に生じたものである.しかし,なかには吐き気止めや車酔い止めの目的で内服した処方薬や市販

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?