適応
1軽症うつ病,抑うつ神経症
2以下の疾患に伴う睡眠発作,傾眠傾向,精神的弛緩の改善:ナルコレプシー,ナルコレプシーの近縁傾眠疾患〔25・50mgは2のみ〕
用法
11日10~30mg朝食後(増減) 21日20~200mg 分2 朝・昼食後(増減)
!警告
海外の市販後報告において重篤な肝障害を発現し死亡に至った症例も報告されていることから投与中は定期的に血液検査等を行う
禁忌
1)過度の不安,緊張,興奮性,焦燥,幻覚,妄想症状,強迫状態,ヒステリー状態,舞踏病(悪化)
2)重篤な肝障害
3)閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
4)甲状腺機能亢進(循環器系に影響)
5)不整頻拍,狭心症,動脈硬化症(悪化)
6)てんかん等の痙攣性疾患(痙攣閾値低下)
7)過敏症
注意
〈基本〉
➊大量投与により覚醒効果があるので不眠に注意.夕刻以後の服薬は原則回避
➋投与後15~30分で,一過性に逆説的傾眠を生ずることあり→注意
③重篤な肝障害があらわれることがある:定期的に肝機能検査
〈その他〉動物実験で経口投与により涙中のリゾチーム活性の低下,角膜の混濁,潰瘍が報告
患者背景
〈合併・既往〉
①てんかんの既往歴(痙攣閾値を低下)
②高血圧(血圧上昇)
③開放隅角緑内障(抗コリン作用で悪化)
〈腎〉重篤な腎機能障害(腎排泄→副作用強く出現) 〈肝〉
①重篤な肝機能障害:禁忌(肝障害が強くあらわれ致死的になる)
②肝機能障害又はその既往歴(肝機能障害が強くあらわれる)
〈妊婦〉非推奨 〈授乳婦〉非推奨 〈小児〉外国で致死的な急性肝不全.長期投与で発育抑制の報告 〈高齢〉注意(減量等)
相互
〈併用注意〉
1)昇圧薬の作用増強(本剤の交感神経刺激作用による)
2)MAO阻害薬の作用増強(本剤の交感神経刺激作用による)
3)グアネチジンの降圧作用減弱(本剤が交感神経遮断作用に拮抗)
過量投与
〈症状〉頻脈,幻覚,激越,情動不安等
副作用
〈重大〉
1)重篤な肝障害(肝不全