適応
〔0.5mg〕月経困難症 〔1mg〕
1子宮内膜症
2子宮腺筋症に伴う疼痛の改善
用法
1日2mg 分2 月経周期2~5日目より経口 注意
➊治療に際し妊娠していないことを確認し,必ず月経周期2~5日目より投与開始.又,治療期間中は非ホルモン性の避妊をさせる
➋OD錠口腔内で崩壊するが,口腔粘膜からの吸収による効果発現を期待する製剤ではないため,唾液又は水で飲み込む
禁忌
1)診断のつかない異常性器出血〔類似疾患(悪性腫瘍等)のおそれ〕
2)妊婦・妊娠
3)過敏症
4)高度の子宮腫大又は重度の貧血のある患者(出血症状が増悪し,大量出血を起こすおそれ)
注意
〈基本〉
①投与に際し,類似疾患(悪性腫瘍等)との鑑別に留意し,投与中に腫瘤が増大したり,臨床症状の改善ない場合は中止
②卵巣チョコレート嚢胞は,頻度は低いが自然経過において悪性化を示唆の報告→定期的に画像診断や腫瘍マーカー等の検査を行い,状態に十分注意
③投与中は経過を十分観察し,期待する効果が得られない際は漫然と継続せず,他の治療を考慮
➍投与後に不正出血が現れ,重度の貧血に至ることあり.出血の程度には個人差があり,投与中に出血が持続する場合や一度に大量の出血が生じる場合もあり→次の点に注意
a)患者に予め十分説明し,出血量が多く持続日数が長い場合や一度に大量の出血が認められた際は,医師へ相談するよう指導
b)貧血のある患者では,必要に応じて本剤投与前に貧血の治療を行う
c)不正出血が認められた際は必要に応じて血液検査を実施し,状態を十分観察.異常の際は鉄剤投与又は本剤中止,輸血等の処置
d)子宮内膜症患者を対象とした国内臨床試験において,子宮腺筋症又は子宮筋腫を合併する患者での貧血の発現率は,合併しない患者と比較して高い傾向
⑤長期投与の際は以下に注意
a)不正出血が持続的:類似疾患(悪性腫瘍等)に起因する出血との鑑別に留意し,定期的に画像診断等状態に十分